January 07, 2003
ほぼ日刊イトイ新聞での山形浩生氏インタビュー
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network styly *にて紹介されていたが「ほぼ日刊イトイ新聞 - 留守番番長」でレッシグの「コモンズ」を訳した山形浩生氏に著作権保護についていろいろとインタビューしている。結構長文だが為になる。
誰でも自由に使えるものが世の中にあるということは、
実はけっこう便利なものなんです。
知識は人類の共通の財産だと思う。
本来、著作権というものは、
「知的なアイデアを、いろんな人が使えるようにする」
というための制度なんですよね。所有者を儲けさせることが目的じゃあなかった。
最初に作成した人に当然リスペクトはする。そしてその情報にアクセスできるようにしてくれればさらにリスペクトされる。
自分が儲けようという意識は悪くはないが、必要以上に権利を主張するのもどうだろうか?
情報の受け手が賞賛すればDonateするという流れもあることだし。
特許の何がいいのかと言うと、
「それがどんな特許であるのかを、見ればすぐにわかり、他の人に考えが伝わる」
ということが大事なことなんです。
関係のない人があとから自分が発明したと言う主張を避ける為に特許の登録をするのはいいし、情報がどういうものかそこにいけばわかるという点で一覧にしておくのも本来は便利だ。
でも今はネットなどを利用して考え方や主張を瞬時に公開できる。だからCreative Commonsという考え方も生まれてきたのだろう。
それは私のろうそくから
自分のろうそくに火をつけた者が、
私の明かりを減らすことなく
明かりを受け取ることができるようなものだ。
最初の所有者のものが劣化しないのなら、必要以上にお金を取るのはおかしいのかもしれない。
アイデアが人から人へ世界中に自由に伝わるということは、
自然によって特に善意をもって設計されたようで、
それは火と同じく、あらゆる空間に広がることができて、
しかもどの点でもその密度は衰えることがない。
むしろいろんな人の視点を得ることでさらに情報が磨かれることもあると思う。
守る以前に、アクセスできるようにしないといけない、という立場です。
情報がどこにあるかを明示して、それにアクセスすれば皆がその情報を利用できる。
この考えだとインターネット上で情報を公開してURLを明らかにすればみんなが情報にアクセスできる。そういう風にだんだんなっていくと思うし、自分からそういう環境を構築していくことは尊敬できる。
だからこそ、みんなレコード会社はラジオにお金を払ってでも
曲をかけてもらうわけで。
映画会社も試写会とかをうまく販促にしているのも同じ理由なのだろう。一つ提案として最初は無料で期間を限定して公開する。そこでの評判を聞いた人は、興味があればお金を払ってでもその情報にアクセスしたいと思うわけでそうすれば利益も出すことができる。ネット上だとキャパシティとかの問題がないから可能かもしれない。会場を有料で借りたりしなくていいし。
いまの著作権強化の動きというのは、下手をすると、利益を守ろうとするあまりアクセス数を減らしてしまうかもしれない危険な動きだとは、考えています。
利益を守るあまり情報へのアクセスを減らしてしまうのはおかしいだろう。そのその違法でも情報にアクセスするということはそれだけニーズがあるわけで。
価値に対して高いと思うから違法コピーとかをするのだと思う。違法コピーを排除する為に音質を落としてまでコピーガードをつけるくらいならCDアルバム1枚1000円くらいで売れば買うだろうに。ネット上なら流通経費がかからないからもっと安くてもいいし。
子どもたちを集めて絵を描かせる時に、「絵を描くことそのものがおもしろい」
「おまえ、おもしろいからもっとやれ!」
だとか、絵を描かせることそのものに動機を与えてものを描かせる時と、
「これを描いたらおこづかいをやるぞ」
だとか、お金やモノを動機にして絵を描かせる時とでは、
明らかに、モノで釣るほうがデキが悪い。
動機は内から出てくるもので金銭欲ではないはずなんだよね。
それを手に入れたいと思った人が値段をつけるわけで。
そういう意味ではオークションは需要と供給が値段を通じてかみ合うところがおもしろい。
さてこのインタビューを読んだら「コモンズ」が欲しくなってきた。いずれ読もうとは思っていたからWishlistには入れていたのだけれど。
さて注文しちゃおうかな?読む本がどんどん溜まっていく。
すばやく情報にアクセスできるのもいいんだか悪いんだか。(笑)
Posted by kengo at January 7, 2003 12:37 PM | TrackBack | I Think | Blog Search | English | QR |
Comments
dh さんの MovableType 特集も載っている、インターネット・マガジンの2月号には、Lawrence Lessig 氏のインタビュー記事があって、こちらも必見ですね。
Posted by: minami on January 7, 2003 01:22 PMすみません。ミスって3回もTrackback Pingしてしまいました。
私の記事でオープンソース論とダブるなぁと書いたんですが、オープンソース論の時とは違うかもしれないのは、現行の「著作権」を支持する団体が、ソフトウェアの場合よりも、ずっと影響力大なことなどなどですかね。
Posted by: kasedac on January 8, 2003 07:12 AMPost a comment
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