September 19, 2003
CDの時代は終わりに近づいているのか?
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spoilerListで紹介されていた物理的な音楽の小売りは終わるでは将来の音楽業界の動きについて予想している。自分の今の音楽の聞き方からして、こういう形態になっていくだろうことは確かに予想できる。
CDの売り上げが落ち込んでいるのは違法コピーがどうこう以前に、 もはや時代遅れでニーズがないからであって、コピープロテクトをかけようがかけまいが、 物理的な小売りに見込みはなさそうだ。 うっとうしく、ユーザのハードウェアに損傷を与える可能性さえあるコピープロテクトは、 むしろみずからの没落をいっそう加速させるだけだろう。
音楽を好きな人が聞きたいのは音楽であって、それが何のメディアに入っているかというのはあんまり関係がない。好きなアーティストの音楽ならばAMラジオで聞いても感動する。ビットレートがどうのこうのという話もあるかもしれないが、音質がいいに越したことはないが、それは絶対条件ではない。
noppoさんも言っている。
音質なんてどうでもいい。音楽の楽しみは、演奏の良さを聴いて感性で好きか嫌いか分けるもの。その録音状態や音質は無関係。
気になったアーティストの音楽を手軽に聴けるそうな仕組みがあれば誰しもそれを使いたくなるのは当然のこと。アーティストの権利を守る為にどこかでお金がアーティストに入る仕組み作りは必要だが、中間業者に摂取させるより、ファンなら直接アーティストにお金を払いたいと思うはず。何事もそうだが、ニーズがある物に対してどういう値段を設定するかがビジネスなのだ。録音された音楽は無料に近い形で配布し、ライブを有料にするという形態もあるはず。頭を絞っていけば課金の仕組みはいろいろあるはず。
CD小売店がつぶれることで、音楽ファンはもはや小売りや物理的流通の人的・物的コストを負担しなくてよくなるから、 良質の音楽が安く手に入るようになり、しかもアーティストの収入も増えるとみられる。
いままでは流通の仕組みに無駄が多かったから、その流通にかかわる中間業者が利益を上げられた。ネットを利用した音楽の配信の仕組みがこれからどんどん出てくるだろうし、課金の問題さえクリアーすれば技術的にはすぐに始められるし、始まっているものもある。創造したものに対して対価を払うのはかまわないから、きちんとそれがオリジナルの作者の元に届くようにすれば、搾取されない分収入は増える。それによって創作意欲が高まるのならファンにとっても喜ばしいことだ。
現在の通常の印税(5〜10%)から考えると、メディアの総売上が10分の1に激減しても、 中間が消えればアーティストの収入はかえって増える。そのくらい今は中間の「無駄」がひどい。 ファンも消費者に対して銃口を向けるような音楽業界などでなく、 自分が敬愛するアーティストに直接支払いたいと望むだろう。
アーティスト自身のWebサイトで曲がダウンロード購入できるようになっていれば、そのままPaypalとかで払ってすぐに購入したいと思う。ジャケット代わりにPCの壁紙にしたり、今とは違った楽しみ方も考えられそう。
今の産業構造では「食っていけない」アーティストも、今の水準の10分の1のファン数で「食っていける」ようになる。ユーザとアーティストの間に寄生する大勢を養えるだけの「大物」しか世に出られなかったことが20世紀の音楽の不幸であったかもしれない。
これからは人といかに違うかが大事なことになると思う。音楽などはまさにそうで、オリジナリティを発揮するほどコアなファンが付く。関わる人々が多いとアーティストが曲を作っても、それらを販売して利益を出すまでにある程度数が売れることを予想してそういうアーティストだけが世に出ることとなる。インディーズが盛り上がっているように、大衆に受けなくてもいいものはいいので、そういうアーティストにも日が当たる仕組みは必要だと思う。
郵便制度や交通の発達で飛脚や早馬がなくなったように、 ネットが発達したから物理的販売がすたれる。それだけのことだ。
いい事を言っている。時代は変わるものでもある。
変化を受け入れられるものだけが生き残る。
Posted by kengo at September 19, 2003 03:49 PM | TrackBack | I Think | Blog Search | English | QR |
Comments
こんばんは。
興味深く読みました。(引用ありがとうございます)
やはり、残っていくものは変化を受け入れられるものですか。
そうかも知れませんね。
それと、道具ではなく、しかも生きていく上で何も役に立たない嗜好品といえる音楽ソフトは、
ただ心にゆとりを齎すだけのアロマテラピーみたいなものなのかも知れません。
アーティストにとっては不本意な扱われ方です。
レコード誕生から約100年。音楽ソフトとして残ってきたのは奇跡ですね。
高い金額、心を満たすだけの存在で、そこまで長く売れ続けたものなんてありませんから。
複雑な流通経路、アーティストへのギャランティー配分などは、初期の段階の過ちでしょう。
本題から逸れましたが、音楽ファンとしては興味を持たざるを得ない話題です。
もう先が見えているような気がしてなりませんが。
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